東洋医学の基本的要素
気
気とは、「元気」「気力」「病気」などの言葉にも使われているように、臓器や器官をつかさどる生命エネルギーの事です。心臓の働きや呼吸、体温調節、血液循環などの生命活動を行うためのエネルギー源とも言えます。そのため、気の不足(気虚)や流れが悪くなる(気滞)、逆流してしまう(気逆)といった異常が生じると、疲労感や食欲不振、手足の冷え、不眠、抑うつ気分、自律神経の乱れ、動悸が激しくなる、イライラしやすくなるなど様々な不調を招きます。
血
血とは、酸素や栄養素を運ぶ役割と、老廃物を回収し排出する役割を持っている血液循環を指します。血がスムーズに身体を巡る事で、全身に栄養と潤いを与えてくれます。しかし、無理なダイエットやストレス、食生活の乱れなどにより、血が足りない(血虚)、血液の流れが滞る(瘀血)といった状態になってしまう恐れがあります。特に女性は、月経や妊娠、出産などで血の消耗が激しいため、血虚や瘀血になりやすいと言われています。
水
水とは、汗やリンパ液、涙、唾液、尿など血液以外の体液を指します。水は、体内の老廃物を外に排出する役割を担っています。そのため、水の流れが滞ってしまうと、冷えやむくみ、下痢、吐き気、食欲不振などの不調が現れます。